ウメエダシャク
●ウメエダシャク大発生:
・雨降りの翌日で蒸し暑かった先日のことです。
農道沿いの農家で、よく手入れされた立派なカネメモチの生け垣周辺に(普通種の蛾で珍しくもありませんが)ウメエダシャクが特異的に一斉羽化、大発生して乱舞している光景に遭遇しました。
数十匹、あるいはもっと多数だったかも知れません。
発生源は間違いなくこの大きなカナメモチの生け垣です。
ほぼ全てがふわふわ飛び回り続けて止まることがないため、写真は撮れませんでした。
毎年きまってこの近くでウメエダシャクがちらほら飛び回るのは観察していましたが、これほどの多数が群れ飛ぶタイミングに出遭ったのは初めてのこと。
そういえば、この春先にカナメモチの赤い新芽(新葉)が展開して間もない頃、生け垣全体が何者かにひどく食い荒らされているのを目にしていました。
ウメエダシャク幼虫の仕業だったようです。
・2日後通りかかった時に目にした蛾はずっと少なくなっていました。
ただし飛び回る方が相対的には多かったのですが、止まっている個体もいて、カナメモチ生け垣にぽつぽつ静止していたり、近くに植栽されているアジサイに止まっていたり、また早速クモの巣にかかった個体など。
なお、複数の個体を並べて見ると翅の紋様や色の濃淡などにかなりの個体差があることが分かりました。
※ウメエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科):
大きさ(開張)35~46mm、
翅は白色と黒色のまだら模様。
腹部は淡黄橙色で黒色の斑紋がある。
日中に活動し、ひらひら羽ばたきながら緩やかに飛び続ける。
年一回の発生。幼虫で越冬し、5月下旬くらいから蛹化し、6~7月成虫が出現する。
幼虫の食葉樹は、ウメ、サクラ、エゴノキ、その他多種の樹木葉を食べる害虫。
分布は日本各地。
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