台風12号顛末記/火星大接近
■台風12号:
1951年の統計開始以降に経験した台風の進路と異なり、初めて日本列島を東から西に「横断」するコースを進むという異例の台風12号。
そのため、雨や風の強まる場所や雨の降り方などが通常の台風と異なり、これまでの経験が通用しない可能性があるということで、当地でも緊張のもとに過ごした数日間でした。
・2018.7.31:
まだのろのろと迷走する台風12号:
本日は猛暑日復活。
・12時45分発表:
・2018.7.28:
当地のピークで終日自宅蟄居
7時50分発表
・2018.7.29:
午前8時過ぎ:
台風一過、雨は止み、風は強いものの時折薄日も射していた田圃道。
稲穂の出そろった田圃に異変はなく、草原には餌をついばむヒバリの姿も。
午後10時40~11時00分豪雨:
突如として、付けっぱなしのTV音声が聞こえなくなるほどのゴーッという激しい雨音。
その少し前にユラユラと震度2の地震。震源地は栃木県北部。
午前10時45分実況:
雨雲の動き画像。わが家の上空に赤色の点がありました。
雨は20分ぐらいでおさまりました。
午後も時折断続的に降りましたが夕刻にはほぼやんで、猛烈な湿気。
午後8時半頃、空の開けた公園まで行くと、最接近まもない赤い火星が見えました。
・2018.7.30:
先の西日本豪雨被災地への影響を心配しながら過ごしました。
台風の影響は29日には殆どなくなりましたが台風一過の天候ということにはならず、短時間ながら突如予想しなかった局所的豪雨などもあったりして落ち着かないことでした。
予測技術の現状では、台風の空間スケールは1000Km程度で、時間スケールである継続時間は1日から数日であり、何時どのあたりに台風がやって来て、その台風による大雨も数日前から予測できるようになっていますが、局所的集中豪雨(ゲリラ豪雨)や竜巻のように、範囲は数キロメートルで継続時間は1時間程度と、時間・空間スケールが小さい現象はまだ予測できず、技術的研究が鋭意進められているということです*。
* NHK カルチャーラジオ 科学と人間 『変わりゆく気候』 ~気象の仕組みと温暖化
(鬼頭昭雄) NHK出版 2017.7.1刊
ワールド・ウエザー・ニュースで報じられている地球規模で同時に起きている熱波起因災害なども、「地球の気候がどう決まるのか」という仕組みを学習すると、議論は尽きませんが、地球温暖化防止対策の必要性は理解できると思うのです。
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●火星大接近:
夜10時、薄手のTシャツにショートパンツ姿で空の開けた街裏まで、15年ぶり大接近の火星を眺めに。
肌にべったりまとわりつくような生暖かい夜気。
遠景は薄雲に覆われた気配で、欠け始めている月はぼんやり丸く霞み、それでも大接近の火星は裸眼にもはっきりと赤く輝いて見え、きれいでした。
(いずれも画面右上端の点が火星)
■ツクツクボウシ:
途中で通りかかった近くの民家のお庭または傍の街灯電柱あたりから、なんとツクツクボウシの鳴き声が聞こえてきました。
過去10年の記録を見ると、確かに8月初旬には鳴き声を聞いていますが、7月末の鳴き声は過去最早の記録です。
いよいよ明日から、一番暑い8月のスタート。
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※7月、異例な天候のまとめ:
・2018年7月6~8日にかけて、1府10県に大雨特別警報が発表された「西日本豪雨(平成30年 7月豪雨)」、
・その後の23日には“猛暑の象徴”として、(一度は、2013年8月12日/高知県・江川崎の最高温観測値「41.0℃」にトップを譲っていた熊谷市(埼玉県)で「41.1℃」を観測して観測史上ランキング1位に返り咲き!(地元ではウンザリ、イメージダウンという声も多かったようですが・・・)、
・そして28日からは前例の無い、本州を東から西へ横断する「逆走台風」の襲来と異例続きで7月が終りました。
8月の日本列島天気も厳しい暑さが続くため油断できないという予報。
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