ヒメアカタテハ蛹、羽化
6月初旬に定例の環境維持管理作業として堤防の雑草刈り作業が行われていました。
フィールドでは在来種のススキはすでに殆ど姿を消し、それに変わって、一見よく似た大型のイネ科雑草セイバンモロコシ*が圧倒的な雑草叢を形成するようになっていましたが、
*(https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/81030.html)それらが刈り取られて一旦はすっきりしていました。
しかし異常気象だった7月の高温と先般の台風12号などに伴う雨によって.7月下旬にはその旺盛な繁殖力で既に草丈1メートルを超える草叢になっています。
そんな草叢のセイバンモロコシで、細長く伸び上がった葉の1枚に白色の蛹がくっついているのが目に止まりました。
白(銀)色の地に金色のボタン(突起)が特異的で、とても目立ったからです。
直ぐにタテハチョウの仲間の蛹と分かりましたが、いままで白色の蛹は見たことがありません。
そこで一部の葉ごと切り取って持ち帰り観察することに。
葉を花瓶に挿して虫かごに入れ、リビングに静置。
驚いたことに、翌朝、朝食後にのぞいて見ると、既に羽化していたのです。
羽化は早朝だったようです。
羽化のため脱皮する際に掴まっていた抜け殻から降りて葉に止まり、赤色の体液を排出し、翅はすっかり展開していたのです。
(画像はクリックで拡大します。)
翅の紋様から成虫はごく顔なじみのヒメアカタテハと確認しました。
しばらくすると抜け殻から離れて、ゆっくりと翅を開閉しながら虫かごの壁面を伝いながら動き回るようになりました。
そこで、カゴを開けて、屋外の鉢棚に出しておきました。
棚の上で1時間半くらいは翅を閉じてそのまま静止していましたが、その後猛暑の夏空に飛び立っていきました。
・なお、ヒメアカタテハ幼虫を飼育観察した場合、蛹の色は金、銀、銅色とバリエーションに富んでいるという記事*がありました。
(* https://blogs.yahoo.co.jp/mushi_hana/7279507.html )
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