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2018年8月22日 (水)

キアシナガバチ/肉団子を作る

 本日は猛暑日復活。
 数日前には秋の気配も時折感じられるようになっていたのに・・・

 庭のフヨウも日中は広い葉が萎れていますが、毎朝元気に一日花を開き、翌朝には萎縮した花殻を ポタポタ落しています。

●キアシナガバチ、フタトガリコヤガ幼虫を狩り、肉団子にして運ぶ:
 先日夕刻、落下したフヨウの花殻を掃き集めている折りに、1匹のハチが飛来してしばらく周囲を飛び回った後に、目の前の葉陰でなにやらしている様子が目に止まりました。
 近寄ってみると、もう既にフヨウの害虫である”フタトガリコヤガ幼虫の上半身は肉団子に”調理”して運び去った後に、再度、残りの下半分を肉団子にして運ぶ作業に戻って来たのでした。
 (以下の画像はクリックで拡大しますが、少々気持ち悪いところがありますのでご留意を。)Photo

 
 ・残っていた幼虫の下半身を二つに噛み裂きながら内臓を抜き出しています。Photo_2

 
 ・取り出し終わった内臓の塊と、残りの筋肉質の部分を切り分けてから、Photo_3

 
 ・筋肉質の塊を口と脚で丸めて肉団子にし、それを抱えて飛びあがると、途中1度ツリバナの葉上に止まりました(右列最下段)が、またすぐに(何処かにある)巣の方へ運び去っていきました。1

 葉上には内臓の塊が残されたままでした。
 調理していたのはキアシナガバチの働きバチでした。

 
・余談:
■フタトガリコヤガ若齢幼虫:
 ハチが飛び去った後、近くの葉上にフタトガリコヤガ若齢幼虫がじっと佇んでいるのに気がつきました。
 キアシナガバチは知っているのでしょうか。R0018155

 
■フタトガリコヤガ終齢幼虫:
 また別の日、終齢幼虫がいるのも見つけました。(下段左は頭部、右は腹端(尾部))Photo_4

 毎シーズン変わることのない繰り返しです。

 
■キアシナガバチ(スズメバチ科アシナガバチ亜科):
 大きさ(体長)20~26mmと大型のアシナガバチの仲間で、体は黒色に黄色の紋が発達している。脚にもはっきりした黄色部分がある。
 スズメバチほどの攻撃性はないが、アシナガバチの中では攻撃性は強い方。 
 ただ、成虫、幼虫共に植物を食害するガの幼虫を狩って食べるという点では益虫。
 ガを狩る時にガの幼虫は毒針で仕留めるのではなく、噛みついて殺す。 
 “調理”としては、幼虫を二つに噛み裂いて内臓を捨て、残った筋肉質の部分を食べ、後は肉団子にして巣に運び、幼虫の餌にする。
 大きい獲物の場合は分割してから肉団子にして運ぶ。
 出現時期は4~10月、分布は日本各地。

 
※以前に、キアシナガバチが、オオスカシバ幼虫を補足して肉団子に加工している様子を観察した記録がありました。

 
■フタトガリコヤガ:
 フタトガリコヤガの幼虫は、フヨウやムクゲ、オクラ、ワタなどアオイ科植物の葉を食害する害虫。
 わが家でも毎年決まってフヨウに繰り返し発生する困りもの。
 若齢幼虫は全体にまばらに毛の生えた黄緑色の毛虫で、終齢幼虫は体長4センチほどになり、黄緑色地に黒と黄色の模様が、また腹端(お尻)の赤い模様が目立つようになる。
 いずれも、これ見よがしに常に葉の上にいて葉裏に隠れることはない。
 腹脚は第5、第6節の2対しかなくて、近寄ったくらいで逃げることなどまずないが、移動する時は尺取り虫のように歩く。
 捕殺するのは容易ではあるが、面倒デス。

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