尺取り虫
酷暑と荒れ模様の続いた夏を何とか乗り切った地植えの園芸種ニイタカホトトギスの一株が、現状では花芽もつきそうにはありません。
その株の葉は暫く前から何者かに囓られていたのですが、今朝方ふと気がつくと、葉に二本の不自然な“薄緑色のつま楊枝”がくっついているのに気がつきました。
後脚(2対の“いぼ脚”)で体を支え、頭部まで全身を真っすぐに伸ばして静止し、小枝に擬態している2匹の尺取り虫でした。
“長さや太さ”はツマ楊枝ほどですが、種名などは分かりません。
※尺取り虫(シャクガ科のガの幼虫):
シャクガ科の幼虫は、前脚(胸部に3対)と、後脚(腹部の2対の”いぼ脚”、すなわち後部腹節の「腹脚」1対と末端腹節の「尾脚」1対だけ)しかなく、また前脚と後脚はかなり離れています。
このため移動する際にはまず前脚を(掴まっていたところから離して体を真っすぐに伸ばしながら前方の基物に掴まり、次いで後脚を離し、体を逆U字型に曲げながら前脚の位置までひきつけます。
この動作の繰り返しで前進(移動)しますが、その動きがあたかも“長さを測っている”ように見えるため「尺取虫」と呼ばれています。
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