10月の田圃道②イヌガラシとスカシタゴボウ
特に目新しい記事ではありませんが、今頃畔道などに元気よく生えている雑草仲間です。
■アブラナ科イヌガラシ属の雑草:
イヌガラシ(犬芥子)とスカシタゴボウ(透田牛蒡)
本来は両者とも春から秋まで、畑地や畔道など、少し湿り気のあるところを好んで生えるありふれた雑草です。
田圃道では、稲作の期間中(田植え準備が始まってからイネの収穫が終わるまで)は、他の雑草も含めて除草されているのであまり目にすることはありませんが、収穫が終わり、圃場の周辺もきれいに整備された後の地面に、他の小型の雑草と共に生えて来て目にするようになります。
たいてい両者とも同じ場所に混生しています。
●イヌガラシ:長角果
花の姿は一見スカシタゴボウに似ている黄色い4弁花を多数つける多年草です。
本種の特徴として、果実は”細長い円筒状の「長角果」”で、上向きに湾曲する傾向があります。
なお生える場所によっては花弁の形が不揃いであったり、退化したりする場合もあります。
(画像はクリックで拡大します。)
●スカシタゴボウ:短角果
とても小さな黄色の4弁花を総状に咲かせる2年草ですが、葉の形や果実の形状などに変異が大きく時に判断が難しい場合もあります。
多くの場合、果実が“短い円柱状の「短角果」”であること、また柄は果実と同じくらいの長さであるなどの特徴がはっきりしているので判別できます。
両者(スカシタゴボウとイヌガラシ)が同じ場所に混生している場合には、識別に迷うことはほとんどありません。
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