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2018年12月27日 (木)

「ヒヨドリジョウゴ」のライフサイクル(1年間の観察記録)

●ヒヨドリジョウゴのライフサイクル観察記録:
 本記録は、昨年11月に公園で拾ったヒヨドリジョウゴの完熟果実から、種を採取して植木鉢に播き、その後特別の”栽培管理”などすることもなく、殆ど自然の成り行きにまかせて放任して1年経過した結果、,最終的に2個の完熟した果実ができあがるまで1年間の記録です。

 今夏は、ヨーロッパ各国でも100年に一度という猛暑や干ばつに見舞われる異常気象だったとのことですが、当地でも異常な猛暑が続いた過酷条件の下でも、”特別な保護”などなくても次世代に子孫を伝える生命力を発揮した“,ヒヨドリジョウゴ”の丈夫さを実感した観察でした。
 以下はその記録です。

 
①【2017.12.1】ヒヨドリジョウゴ種まき:
 昨年11月末に、公園で拾ったヒヨドリジョウゴの塾果がそのまま手元に残っていたので、思いつきの暇つぶしで、洗面器の水中で熟果を潰し/ほぐしながら種を取り出しました。
 それを、庭に転がっていた空鉢に赤玉土を入れて種まきし、その上に軽く覆土してから水遣りして庭木の根元に放置。
 (以下の記事は一部既報https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/http.html と重複しています。)1

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②【2018.4.5】ヒヨドリジョウゴ発芽:
  冬期間中は、すっかり忘れていて、そのまま成り行きになり、水遣りなど一切しなかった植木鉢。
 春になって生えて来る雑草にウンザリしながら草取りをしていた庭で、木の陰で土表面がすっかり乾いて白っぽくなっていた植木鉢に、何やら新芽がいっぱい生えているのに気がつきました。
 2、3日してから、ヒヨドリジョウゴの種を播いたことを思い出しました。
 間抜けなことですが、とりあえずじょうろで水遣り。4

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③【2018.6.28】その後:
  間引き処理など一切しないで放置して干からびたりしながら自然淘汰。
 そのうち7株ほどがかなり大きく生長し、葉も特徴的な切れ込みのある苗になりましたので、その部分だけ新しく培養土を入れた大きめの鉢に植え替えしました。
 そして残りの幼苗は土ごと地面に投げ出しておきました。
 その後は水遣りなどもまったくしないまま成り行きで放置。
 そして植物体が黄色に枯れかかりそうになりながらも最終的に3株が今夏の酷暑と乾燥を生き延びました。

 
④【2018.9.8】:
 3株の実生の苗の茎は絡み合いながら支柱に巻き付いて伸び、延長3mほどになっていました。6img_005598

 また、土ごと地面に投げ捨てていた芽吹き苗は、さすがに大半が”消えて”なくなっていましたが、何とその中からも3~4株が”地植え“となって絡み合いながら大きく伸長して掴まるものがない地面を這っていました。 
 野生の逞しさ、丈夫で旺盛な繁殖力は、やはり恐るべし、です。
 不要なものは早めに処分しなくてはなりません。

 
⑤【2018.9.26】
 暑さも峠を越え、3株の茎が絡み合いながらどんどん生長している鉢をのぞいて見ると、茎の先端に出来たばかりや既にかなり大きくなった蕾、そして一部は開花しているのに気がつきました。7926
 

 
⑥【2018.9.30】
 雨上がりの朝、いくつかの蕾が開花していました。8r0018605930

 
⑦【2018.10.18】
 3株が絡みあった鉢植えのヒヨドリジョウゴ株に、少数ながら青い未熟果や花、また橙赤色に熟しかけた果実などが混在していました。91018

 
⑧【2018.10.31】
 もう少し多く稔りそうに見えた果実でしたが、風雨に曝されたりして大部分は萎縮したり落果したりして無くなり、まだ緑色の未熟果だけが2個残っていました。101031

 
⑨【2018.12.11】
 やや色味に変化が見え始めていました。11img_36321211

 
⑩【2018.12.20】
 ようやく熟してきれいな橙赤色になって、種も透けて見えるようになりました。121220

 
 未熟果が2個残ってから実に50日という長い時間をかけて、果実が落ちることもなくゆっくり熟してきたという経過にも少々驚きを感じました。
 鉢植えにしてこまめに手入れしながら,果実の観賞用盆栽にすれば、あるいは暇つぶしになるかとも思いましたが、その様なことはやりません。

 繁殖力がきわめて旺盛で丈夫な野草ですから“迷惑雑草”にならないよう管理し、また適切に“処分すること”が必要です。

※ヒヨドリジョウゴ(ナス科ナス属):
 山野に自生する蔓性多年草で全体に軟毛を密生し、葉柄で他の草木に絡み付いて伸長・繁茂します。
 葉は互生し、長さ3~10cmの卵形。下部の葉には深い切れ込みがあります。
 花は集散花序に白色で直径1cmほどの花を多数つけます。
 果実は直径8mmほどの球形液果で、晩秋~初冬には橙赤色に熟します。
 果実を含む全草が有毒です。
 花期は8~10月、果期は9~12月。分布は日本各地。
 熟した果実から果肉などを除いて種を取り出し、そのまま播いておけば、春には芽吹いてきます。
                     ( 完 )

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