コハコベ
なぜかこの冬、突如、春の七草のひとつ「ハコベ」の仲間の”コハコベ”が大繁殖。
日本全国にごくありふれた早春の野草(雑草)ハコベ(諸説あるようですが、主なハコベの仲間には在来種の“ミドリハコベ”(=ハコベ)と、侵入種で定着しているとされる、よく似た“コハコベ”があります)の仲間「コハコベ」が狭い庭の一角に大量に繁茂。
夏、酷暑の中で、増え続ける庭の雑草をムキになって除草して、その跡の裸地になった地面に、晩秋の頃、何か不明の雑草が種まきでもしたかのように芽生えてきました。
さして気にもとめずに放置していたところ、あっという間に勢いを増して、12月はじめになってからハコベの仲間と分かりました。
スイセンなど植えてある場所ですが、すべて覆い隠されていて他の園芸種の様子は分かりません。
今までこんな極端なことはありませんでしたが・・・・・
・混み合って直射日光に当たらないところの茎は黄緑色のまま(写真上段)ですが、塊の中から伸び出でて光の当たる茎は紫色を帯びている(写真下段)こと、
・また花の雄蕊の本数が2~4本くらいと少ないことなどから、やはり「コハコベ」のようです。
(まだ果実・種の形成が見られませんので不確実ですが、種の形(表面の突起が低いこと)が分かれば確定的です。
ともあれ、いずれ草取りしなくては・・・
※コハコベ(ナデシコ科ハコベ属):
どこにでも普通に生える越年草。
茎は下部から多く分岐し、下部は地につき、上部は斜上して高さ10~20cmになる。
茎は紫色を帯び、片側に軟毛がある。
葉は長さ1~2cm、深緑色の卵形で、葉先は尖る。下部のものは長柄があるが上部のものは無柄。
花は直径6mmほどで集散花序につく。萼片は5枚で背面に軟毛がある。
花柱の先は3つに分かれる。雄しべは1~5個。花弁は白色5枚であるが2深裂しているので10枚のように見える。隣の花弁との間には隙間がある。
花柄は有毛、花後下向し長さ7~14mmで果実を形成する。
果実は卵形、4~5mm、種子は直径1mmほどで、表面に低い凸凹がある。
花期は通年。(1~12月)
Cf..ミドリハコベ(=ハコベ):
本種の葉は黄緑色で茎は緑色。雄しべの数は5~10個と多い。
花弁は隣接する。(部分的に重なり合うくらい)
種子にははっきりした突起があり、コハコベと異なり、明確に区別できる。
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