ミコアイサ(冬鳥)(1)
※渡り鳥の北帰行も終わりに:
ネット上の情報などを見ると、北国から渡来した冬鳥のハクチョウやカモ類など渡り鳥の北帰行が、今年は暖冬の影響で、地域によっては例年より2週間ほど早く、2月初旬くらいから始まり下旬にはほぼ終わったという報告もありました。
今冬シーズン、当地散歩コースの池で見かけたヒドリガモなどの冬鳥は例年より渡来数も少なく、また現時点で既に殆ど通過する姿さえ見ることがなくなっています。
ただ、コガモだけは、例年桜が散る頃までごく少数ながら居残っていますが、現時点では、まだ川などで見かけています。
あまり関係は無いことでしょうが、当地から直線距離で北東約20kmのところに、本州以南で最大の湿地である渡良瀬遊水地があり、そこは様々な、そして貴重な生き物たちの宝庫になっています。
広さは約3,300ha(そのうち2,861haが、2012年7月3日ラムサール条約登録湿地)で、外周は約30 ㎞あり、南部には渡良瀬貯水池(通称:谷中湖)があります。
(渡良瀬遊水地HP:https://watarase.or.jp/)
その”谷中湖周辺”にはたくさんの冬鳥が飛来しますが、その移動途中で一部のカモ類などが当地の池や川筋にも一時立ち寄り、休憩していく姿を観察することが出来るのです。
なお、谷中湖では水質保全対策のため、毎年2月上旬から3月下旬までの約一ヶ月半の間、湖の水を抜き湖底面を乾燥させる「干し上げ」が行われています。
(註) Y.P(わいぴー)は、Yedogawa Peil の略で、江戸川工事基準面。江戸川堀江の水量標の0を基準として、江戸川、利根川、那珂川等の水位の基準となっている。
(資料出典:http://www.ktr.mlit.go.jp/tonejo/tonejo00311.html )
そして“干し上げ”で水量減少の進捗に伴い、北帰行の時期を迎え、冬鳥として飛来していたカモ科の水鳥も移動・減少していくそうです。
今シーズンも現時点では北帰行のため(冬鳥の)カモ類などは既に少いということです。
・なお余談ですが、渡良瀬遊水地では毎年3月中旬ごろに「ヨシ焼き」が実施され、今年(平成31)は 3月16日(土)8時30分よりの予定。)
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前置きが大変長くなりましたが、当地では今冬シーズン、”ふしぎなことに”例年見かける頻度がごく少なかった”ミコアイサ“の観察回数が5回と、なぜだか多くなりました。
撮り貯めて放置していましたので、一回分ずつ整理し、分割、記録とします。
●ミコアイサ観察第1回:
2019.1.4 初めてのミコアイサ2羽発見。
好天で穏やかに晴れていた午後2時半頃の池で。
(画像はクリックで拡大します。)
周囲に釣り人などの人影もなく、また水鳥の姿も少なかった静かな水面に、ポツンと2点のように、つかず離れず浮いている鳥が目に止まり、望遠で覗いてみると、今冬はじめて確認した2羽のミコアイサ♀でした。
(素人なのでよく分かりませんが、体が大きめで黒みが強い1羽はエクリプス♂*かも)
堤防に腰を下ろして7分間ほどじっと眺めていましたが、遠くに逃げるわけでも無く、近寄ってくるわけでもなく本当にリラックスした様子で、殆ど潜水することもなく、静かな水面を泳ぎ回っていた姿です。
・ミコアイサ(冬鳥):
♂はパンダのような模様で”パンダガモ”の愛称。
全長は♂44cm;♀39cm
湖沼、河川、湾に飛来(北海道の湖沼で一部繁殖)。
メスや非繁殖期の♂(エクリプス)*は、頭が茶色で、ほおがはっきりと白い。
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