オニグルミ
30数年来、川の堤防水際に生えたオニグルミが伐採もされずに存在しています。
川面に張り出した枝に実った果実は、熟したのち川面に落下して流れていき、漂着したところで発芽して分布を広げていくそうです。
そのような過程で生えていたものかどうか分かりませんが、同じ水域の護岸法面や、泥土が堆積してできた“中洲”などにも、オニグルミの小木が自生していました。
しかし、いずれも河川工事などの際に伐採され、現在、近くの流域で残っているのはここだけです。
ただ現在までに襲来した何回かの暴風雨で、主幹や太枝が折損して、現在の樹高は昔の半分くらいになり、また樹勢もかなり弱っていましたが、それでも毎シーズン、多い、少いはありますが、果実をつけています。
先に(4/28)通りかかった際、雄花(上)と雌花(下)が咲いているのを観察しました。
そして、その20日後(5/19)にはすでに小さな果実ができているのを見かけました。
季節は足早に進んでいきます。
※オニグルミ(鬼胡桃)(クルミ科):
落葉高木で、樹高は25mほど。
山野の沢や川沿いなど湿り気のある場所に生え、果実(クルミ)は食べられる日本原産の野生のクルミで、クリとともに、縄文時代から食べられてきた。
5月には大きな奇数羽状複葉を広げ、雄花(枝先に長く垂れ下がった薄黄緑色)と、雌花(本年枝の枝先に上向きについて、鮮赤色の花柱が二つ出る)をつける。花粉は風で運ばれる風媒花。
花後に結実して、9月中旬に熟し、10月には落果する。
分布は日本各地。
参考:
http://www.forest-akita.jp/data/2017-jumoku/24-oni/oni.html
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