ヒメクロオトシブミの揺籃、その他
自宅近くでは、4月下旬から5月上旬のごく限られた短期間だけ、近隣の保全された自然林縁でヒメクロオトシブミの揺籃を観察することができます。
そのため、すでに作られた揺籃を目にすることは比較的容易なことだったのですが、残念ながらこれまで一度も揺籃の”作成現場”に遭遇したことがありません。
それで、毎年、シーズンが近づくと、今年こそは!と(ただし忘れていなければ、😅)出かけているのです。
今期も、去る”10日間の大型連休中”に、人影のない観察には絶好のチャンスとばかり、観察に行ってきました。
しかし、4月下旬は天候不順で、観察に行ってみても予想通り、揺籃はもちろん、ヒメクロオトシブミ成虫の姿は見られませんでした。
5月3日、今日こそは、と期待して行ってみると、すでに遅く、ごく限られたコナラの小樹(ひこばえや若木)の下枝に数個の作成済みのヒメクロオトシブミ揺籃があっただけ。
あきらめきれずに少し念入りに周辺を探してみましたが、ヒメクロオトシブミ成虫の姿を見つけることは出来ませんでした。
やはり、揺籃作成に適した地面からの高さや柔らかな若葉をつける若枝などの条件が年々減少していることなども影響しているように思われます。
●コナラ小樹の下枝に作られていたヒメクロオトシブミの揺籃:
※蛇足ですが、これまでにオトシブミの揺籃作成の観察記録の一例、他参考記事のURLは下記のとおりです。
「オトシブミ」に関する過去ログ例:
① https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-7c5e.html
「参考記録・情報」:
② https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-4af6.html
③ http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=CN-WjdA6uUo
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■全くの余談ながら、「AI時代すぐそこ」’45年には、AIが自分より優れたAIを自ら作り出す「シンギュラリティー」が起きる、AIがあらゆる面で人間の知恵を超え、手に及ばなくなる域に達する、などというデータ至上主義、AI万能論もあります。
そうなるのでしょうか。
しかし、素人考えでは、人間よりも簡単!?な生き物であるヒメクロオトシブミという小さな昆虫の能力を持ったAI搭載揺籃作成ロボットでさえ、それほど簡単には作れないのではないかと思ったりするのです。
生き物は本当にアルゴリズムに過ぎない、データ処理に過ぎないなどと言われてもホントかしら?と何も根拠などなく思うのです。
ともあれ、やはりヒメクロオトシブミなどの生物は、生物界から絶滅してもらっては困るのです。
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