コハナバチの仲間・バラの花粉集め
5月中旬、バラが最盛期になり、新鮮な花から花粉の放出が始まると、きまってハナバチの仲間がやってきて、雄蕊の葯からこぼれだした花粉を熱心に集めていきます。
この仲間には、花から集めた花粉を運ぶために後肢および(または)腹部下面に“花粉籠”と呼ばれる集粉構造(スコパ(花粉ブラシ)とよばれる集粉毛)があって、花粉集めも効率的にできます。
次々に開花し、散っていく一重咲きのバラ”ディンティ・ベス”は他の種に比べて相対的に雄蕊の葯も大きくて、花粉集めが効率的にできるからでしょうか、一番人気のバラのようです。
(以下の画像はクリックで拡大します。)
花粉は後肢や腹部に集められ、やがて花粉まみれになると飛び去って行きます。
・出現時期:5~10月
なおハナバチの種類は多くて、素人には同定は出来ませんので、とりあえず今回は体長7~8mmほどで、”コハナバチ科”の仲間ではないか、としました。
※参考:
・ハナバチ:
花に訪れ、蜜や花粉を集め、幼虫の餌としてそれらを蓄える習性をもつハナバチには、ヒメハナバチ科、コハナバチ科、ハキリバチ科、ミツバチ科などがある。
ミツバチ科以外の多くは地下に穴を掘って巣をつくる。幼虫の餌となる花粉と蜜を練り合わせた花粉団子を収める部屋を作り産卵する。
・コハナバチ科:
コハナバチ類は日本だけで100種類以上がいると言われ、大部分が体長10mmに満たない小型種で、(一部をのぞいて)地中に巣を作って暮らす。
雌が地面に巣穴を掘り、花を巡って花粉を集め、穴の中で花粉団子を作ってそこに産卵する。
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※参考過去ログ:
① 2013年6月28日 (金)「アカガネコハナバチ」
https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-d7a6.html
② 2018年8月10日 (金)「アカガネコハナバチ/オグルマに集まる」 (2015.10月撮影、ブログ未掲載の、「イワダレソウに多数集まっていたアカガネコハナバチアカガネコハナバチ」画像を含む):
https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-d22f.html
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