ヒメイトカメムシ
7月最終日、(梅雨のない北海道を除く)日本列島すべて梅雨明けした(模様)とのこと。
当地では3日前(7/29)、平年より8日遅く、昨年より30日も遅く、さらには30日を超える連続降水という長雨は過去最長という記録とともに梅雨明け。
おかげで、記憶に沁みこんでいた、昨年の記録的早い梅雨明けとその直後からの長期にわたる熱暑の印象からは、今夏の方が楽そうだ、という気分です。
長雨の後、“本来の”盛夏の気温が戻ったため、雑草をはじめ植物の成長が1日ごとに見違えるようにぐんぐん伸び、はびこることに驚くほど。
田圃では稲穂もだいぶ伸びてきました。
●フヨウ開花(初見):
例年の通り、新葉が数種の害虫に蚕食されながら展開して穴だらけなっている庭のフヨウですが、前日に一つだけ紅くなっていた蕾が、翌朝には開花(7/30)していました。
ほぼ毎年、7月下旬に開花を記録しています。
(今夏が数日遅れで一番遅い記録ではありますが。)
・大きく展開した穴だらけの見苦しい葉を切り取っている際に見上げた1枚の葉裏には小さなアリがびっしり集まっていて、目を凝らすと、さらに小さな粒々のような緑色のアブラムシも群がっていました。
昔、教科書で習った「相利共生:アブラムシが甘露を提供するかわりに、アリがアブラムシの天敵を排除すると」の一つです。(実際には“片利”、になったり“敵対関係”になったりもするそうですが。)
●ヒメイトカメムシ:
開花した1輪に、ヒメイトカメムシがまとわりついていました。
こちらも毎年に決まって姿を見せる“定番”のカメムシ。
ライフサイクルの情報が少なくて何をしているのか(害虫なのでしょうが)、また一体何ほどの害を及ぼしているのか分かりませんが、よく目を凝らさないと気づきにくいカメムシ仲間です。
あちらこちらで、多くが交尾中で、撮ろうと近寄るとやはり習性で、動きは緩慢ながら、葉裏などに隠れるように回り込んでいくので、なかなかベストショットが撮れません。
※ヒメイトカメムシ(イトカメムシ科):
大きさ(体長)4mmほど。細い体に糸状の長い脚を持ち、ゆっくりした動作が特徴的なカメムシ。
頭部と胸部は淡茶褐色、腹部は緑色。触覚と脚には多数の暗色環状紋があって縞模様に見え、触覚第4節と各腿節の末端は強く膨らんでいる。 小楯板の基部に白い針状の突起がある。
フヨウ、キリ、ゴマ、ヒヨドリジョウゴなどの植物に寄生して吸汁し、また昆虫なども吸汁する(食べる)らしい。
出現時期は6~11月、分布は日本各地。
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メモ:
7/31(日中の最高温度36℃):
夜(20時50分現在)散歩に行った街裏の遊歩道。
温度31℃、湿度71%、降水確率20%の気象条件下で、夜間照明の傍のケヤキから、(日中は暑すぎて鳴かない)アブラゼミとニイニイゼミの声が聞こえていました。セミも大変。