ジュウサンホシテントウ
●ジュウサンホシテントウ
7月初旬、雨続きのせいで昆虫類の姿もほとんど目につかない池端遊歩道沿いのヨシ原で。
時折、ヨシの葉表にテントウムシがうずくまっているのを目にしながら歩いていた際に、テントウムシにしては細長い体形ながら、テントウムシによく似た昆虫が目に止まりました。何かを捕食しているようでした。
確認しようと近寄ると、通常のテントウムシ同様すぐに葉裏に回り込むようにして逃げていきます。
レンズで追っかけもピント合わせが難しく、手振れショットばかりで逃げられてしまいました。
最初の1枚だけが何とか撮れていましたが、撮影アングルのせいで、“長細い”体形の印象がありません。
後で確認したのですが、「ジュウサンホシテントウ」だったのです。
●すぐそばの葉上に静止していたナミテントウ(黒地に赤4紋タイプ):
◇確認:
そのまま没にしていたのですが、翌日また傘を持って池端散歩に行ったときに、場所は別でしたが再びヨシの葉表に同じ”細長体型テントウムシ”を見つけました。
今度は写真撮りを目的に、ポケットにあったポリのゴミ袋をひろげて捕獲し、持ち帰り撮影後、草むらに返しました。
十分な情報が得られ、やはりテントウムシ仲間で、名前の通り13のホシがある「ジュウサンホシテントウ」と分かりました。
おそらく今までにも目にはしていたと思いますが、それと知らずにスルーしていただけで、それほど珍しい存在でもなさそうです。
※ジュウサンホシテントウ(テントウムシ科テントウムシ亜科)
大きさ(体長)6㎜前後。ヨシなど生える河川敷や草原に生息する種で、その名の通り橙色の上翅に黒いホシが13個ある。
テントウムシ類の多くは丸っこい半球体のような体形であるが、本種は細長い楕円形でやや扁平(ただし休んでいたり、驚いたりして身を縮めている時などには丸っこく、わかりにくい。)、脚も長く見えるのが特徴。
ヨシの葉などにも止まるモモコフキアブラムシなどを食べる。
出現時期は5~10月、分布は北海道、本州、四国、九州。
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