ギンメッキゴミグモ♂
●初めて観察したギンメッキゴミグモ♂個体:
7月中旬まで長雨の期間中には、イヌマキの下枝周辺にも、常時、多数のギンメッキゴミグモの巣が張られていました。
7/24夕刻、郵便受けに投函されていた郵便物を取りに玄関先にでると、郵便受けの近く、散水ホースをぶら下げた枝(ちょうど夕日が逆光になる位置)に張られていた巣が邪魔になるので取り払おうと見ると、例によって円網の中央に、♀(体長5~6mm)が腹部下面を手前に、頭部を上に向け、脚を折りたたんで頭胸部を隠す姿勢で静止していて、そのすぐ下に食べかすなどを集積したゴミ捨て場があるというものでした。
手で払いのけようと網の上部に視線を向けると、頭上の枝から張られていた(枠糸)牽引糸・縦糸に、明らかに小型で腹部の細い個体がいるのに気がつきました。
・はじめは、脚を折りたたんで頭胸部を隠した姿勢で頭部を上にして背面を向けていました。
・それからもう少し近接しようとしたら、すぐに枠糸を伝って上方へ逃げ、落ち着くと今度は下から見上げる、腹部下面が見える姿勢で静止。
いずれの画像も、すでに傾いた夕日のせいで陰影・コントラスト・”ギンメッキ模様”・色彩などに難点があり、明確な観察画像ではありませんでしたが、どうやら初めて目撃する♂(体長約3~4mm)と判断しました。
・なお、♂の生活史については手元情報が乏しく、未成熟の♂は(単独で)小さな網を張るが、成熟するとメスの網に侵入するとのことですが、詳細は分かりません。
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◇今回の記事で、今シーズン思いもよらずフィーバーしたギンメッキゴミグモの記事を終わります。
なお、現時点(8/21)で、家周辺に、ギンメッキゴミグモ、またその他のクモの巣はすっかりなくなっています。
ギンメッキゴミグモの場合、庭に網を張って餌になるのは水や湿気がある環境で発生する飛翔小昆虫類(コバチ、コバエの仲間、ユスリカの仲間、蚊の仲間など)ですが、梅雨明け後の猛暑続きで、庭は雑草も枯れてしまうほどからからに乾いていて、また道路の雨水排水側溝も干上がったままで、それらの”餌”が発生する環境がなくほとんど姿を見せないからでしょう。
また成虫出現時期も終盤になってきているからでしょうか。
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