ウスバキトンボ
◇始めに余談:
改めて振り返ってみると、昨年の関東地方の梅雨入りは6月6日ごろ、梅雨明けは6月29日ごろでした。
そして今年(令和元年)の梅雨入りは6月7日ごろと1日遅いだけでしたが、梅雨明けは7月29日ごろと、実に30日遅いという、長梅雨の年でした。
また、その間、当地ピンポイントの降雨量はさして大きくはありませんでしたが、日照時間は極端に少なくて、手元の記録をみると、少なくとも7月中旬くらいまでは日中の最高気温は22℃前後で、25℃を超えることはなく、梅雨寒の続いた涼しい7月でした。
しかし、梅雨明けが近くなってきた7月下旬の後半から一転して、急に35℃を超えるようになり、それ以来、梅雨明け後から現在も、体温を超えるような猛暑に辟易する日々が続いています。
明日(8/8)は暦の上では「立秋」ですが、そんな気配など微塵も感じられません。そして台風は次々にやってくる・・・
すべては世界中の人間活動のせいですが・・・
ともかく、いずれ秋はやってきます。
本題:
・先の(その1)に、5~6月中の、取りこぼし画像をピックアップしました。
今回は7月の撮りだめから画像から順次以下記録に。
◇今夏見かけた昆虫類などの記録(その2-1):
7/8:
●ウスバキトンボ:
当日の日中最高温度は22℃でした。
その午前中、小雨の止み間、風の吹きさらしで肌寒かった田んぼ道まで、上着(雨具兼・薄手のウインドブレーカー)を羽織って外出。
特定の田んぼ道畔沿いの一角だけ、雑草防除目的で植栽された、踏んでも丈夫なグランドカバーのヒメイワダレソウが綺麗でした。
その道すがら、これまであまり経験したことがないほど、田んぼ道沿いの稲に点々と、“懸垂姿勢で”止まっている個体を目にしました。
それまでに、水田の上空を群れて飛ぶ姿などは全く見かけていませんでした。
近くの水田や水たまりなどで一斉に発生した直後だったのか、あるいは気温が低くて活動できず休んでいたからなのか・・・・
・以下は、くどいですが、歩行途上で目にしたすべて別個体です。
※ウスバキトンボ(精霊トンボ/盆トンボ*):
体色はオレンジ色(のままであまり赤くはならずに)、大きな翅はあまり羽ばたかずにグライダーのように風にのって飛んでいます。
また季節とともに世代交代を繰り返しながら発生して日本列島を北上していく大きな「渡り」をすることが知られています。
そして全国的に、8月の旧盆のころに多数の成虫が見られることから「精霊トンボ」、「盆トンボ」などと呼ばれてきました。
・成虫の体長は5cmほど、翅は薄く透明で長さは4cmほどと体のわりに大きく、また翅の縁紋は淡黄色の中型トンボ。
全身が淡黄褐色で、腹部の背中側に黒い縦線があり、それを横切って細い横しまが多数ある。
・日中はほとんどの個体が地上に降りず飛び回るが、夜は草木に止まって休む。
朝夕にも休んでいる個体が多く、その際の止まり方は特徴的な “懸垂姿勢”であることが殆どで、 (まれに例外もあるが)、外観が似たトンボとの識別の参考になる。
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