7月下旬に見かけた昆虫シロテンハナムグリ緑色型など、その他もろもろ
7月下旬、散歩コースで観察した記録画像で、月遅れの掲載記事です。
(なお以下に掲載の画像はすべてクリックで拡大表示されます。また画像には、補足のため過去ログから再掲したもの3枚を含みます。)
・7月27日:
当地で事実上、異常に長かった梅雨寒が終わった7月27日。
いきなり気温が上がり、青空に湿熱風が吹く午前中、“傘は持たず”に散歩コースを一巡。
その際に観察したもろもろの記録です。
●アリグモ(ハエトリグモ科アリグモ属):
一歩出た際に、自宅の外構壁面を歩き回っていた個体。
一見、アリ(クロヤマアリ)にそっくりで、前脚は触角に似せて6本の脚で歩いています。
蚊やアブラムシ、小さなイモムシなどを餌にしています。
上顎は小さくて目立たないので♀の個体。そしてまだ体に幼体の赤味が残っているので、若い成体と思われます。
※アリグモ
体長♂:5~6mm;♀:7~8mm、出現時期は4~8月、分布は本州、四国、九州。
https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-6112.html
公園で:
●ムクドリ:
長雨で餌を探すのにも苦労していたのか、カラスもいない公園の芝草地で、ムクドリの群れが餌を探してうろついていました。
●ニイニイゼミ抜け殻:
近年セミの鳴き声がめっきり減ってしまった公園の林縁で。
・抜け殻:
地面の雑草についていたもの、アラカシに残っていたもの、またケヤキの大木には点々と7個くっついていたものなど。(→たぶんこの1ヵ月間に地上に出てきた幼虫の抜け殻の全部でしょう。)
・成虫:
目にしたのは1匹だけ。
(なお本日(8/24)現在、近隣ではニイニイゼミの鳴き声はすでに聞かれず、アブラゼミは我が家のベランダや庭先、また市街地の道路などにポタポタ落ちるようになっていて、ツクツクボウシとミンミンゼミの声だけがまばらに聞こえるようになっています。)
●ヒメジャノメ:
小鳥に追われたらしく、翅の損傷が目立つヒメジャノメが草地に静止していました。
林地ではコナラの樹液に常連の昆虫類が集まっていました。
以前に比べかなり樹勢が衰えて、分泌量も、分泌個所も少ないコナラの樹液に群がっていたのはアカボシゴマダラ、シロテンハナムグリ、ヨツボシケシキスイ、ヨツボシオオキスイ、ホシアシナガヤセバエ、そして大小様々のハエの仲間など。
●アカボシゴマダラ:
●シロテンハナムグリ緑色型:
複数のシロテンハナムグリの中に、初めて観察した緑色型が1匹。
光の当たり具合で、グリーンからブルー・グリーンに光り、肉眼的には写真よりいっそうきれいに輝いて見えました。
●ヨツボシケシキスイ(ケシキスイ科オニケシキスイ亜科):
大きさ(体長)♀7mm、♂(左右非対称の大あごを持つので大きく)14mm。
黒色で光沢があり、左右の上翅に赤色の斑紋が2つずつ(計4個)あるケシキスイの仲間。
コナラ、クヌギなどの樹液に多く集まり、都市郊外の雑木林でもよく見られる。
出現時期は5~10月、分布は日本各地。
https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-a5e5.html
●ヨツボシオオキスイ(オオキスイムシ科):
大きさ11~15mmで体型は細長くて平たい。体色は黒で銅色の光沢があり、前翅に4つの黄色い紋がある。
コナラ、クヌギ、ブナなどの樹液に集まる
出現時期は5~8月、分布は日本各地。
https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-3a9a.html
●ホシアシナガヤセバエ
大きさ10mmほどで足が非常に長く体も細長い、一見アメンボのような体型のハエの仲間。
夏、コナラ、クヌギなどの樹液に他の昆虫と共に良く来るハエの仲間です。
腐った果実などにも集まります。
現時期は6~8月、分布は本州、四国、九州。
https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-04b1.html
公園からの帰り道:
●見上げた空には秋の到来を感じさせるうろこ雲が。
そして池傍の空き地に植栽の紅白サルスベリのうち、シロバナ株だけが開花していました。
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