2020年1月
2020年1月30日 (木)
2020年1月28日 (火)
スズガモ♀(?)
●スズガモ♀(?):
先日の午後3時過ぎ、人影も水鳥の姿もほとんどなかった池端で。
時折弱い日射しが当たる池の水面を斜めに横切っていく1羽の茶色っぽい見慣れないカモを目にしました。
(水際に生えた長い枯れヨシが映り込んだ水面なので茶色になっています。)
とりあえず写真撮り。撮れたのは同じアングルだけですぐに見えなくなりました。
後で手元の図鑑やネット上の画像など参照して、素人には判定は難しいという、スズガモの♀ではないかと憶測しました。
(間違いもしれません。)
図鑑によれば、全長45cm、冬鳥として渡来し、大きな河川や湖沼、内湾で見られる。
似ているキンクロハジロなどとは逆に海水域を好み、海から遠い内陸で見られることは少ないという。
キンクロハジロのような頭部の冠毛はなく、また♀の特徴として、嘴基部には白色班があるのでキンクロハジロとの識別に役立つが、キンクロハジロの♀にもまれに白色班を持つものがいるとのこと。
2020年1月26日 (日)
オオカマキリの卵鞘、ナミホシヒラタアブ、その他
●オオカマキリの卵鞘
池端に植樹されたクスノキ小木の小枝に、秋に産み付けられたオオカマキリの卵鞘がありました。
位置は高さ2m程のところ。
卵鞘は寒さや乾燥に耐えてそのまま越冬し、4~5月頃に孵化します。
1つの卵鞘から200匹ほどの幼虫が一斉に孵化して出てきます。
その後6、7回脱皮を繰り返し7月ごろ成虫になりますが、共食いしたり天敵に捕食されたりして無事に成虫になれるのはほんのわずかです。
なお、当地ではオオカマキリの成虫を見かける頻度はごく少なく、比較的多いのはチョウセンカマキリですが、近年はカマキリを見かける頻度は激減しました。
●ナミホシヒラタアブ♂(ハナアブ科):
夕刻になって掃き掃除をしていた時に、日陰になった外構壁の白い壁面にポツンと黒っぽいものが付いているのに気が付きました。
箒で触れるとポタっと地面に落ちましたがゆっくりと動いています。体長10~11mm。
日中晴れ間がのぞいたので、どこからか飛来した越冬中の個体だったようです。
数日前にも駐車場に居るのを見かけていました。
●セイヨウアブラナ:
草地にセイヨウアブラナが一株だけ花径を立ち上げて黄色い花を開き始めていました。
(葉の基部が茎を抱いていればセイヨウアブラナで、葉の基部が茎を抱いていなければセイヨウカラシナです。)
2020年1月23日 (木)
熱帯性植物の花、ブラックキャットなど
・大寒の最中、それらしく寒い日もあれば、2カ月も季節が進んで暖かさを通り越したような日もあったり。
雪が多すぎるのはもちろん困るが、必要なのに雪がないのも困りもの。
変調のおさまらない天候です。
・新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大も心配が増えてきました。
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・先日マイカーの6か月点検で、前回同様バッテリーに問題あり。
走行距離が短すぎて充電不足。乗らないでも、定期的にエンジンをかけておくように、との診断。
そこで、天気予報外れの曇天で寒かった1日、バッテリー充電目的で片道39㎞の「とちぎ花センター」まで。
その一部:
またこの時期に開花が見られる以下の熱帯性植物も、ほとんど貸し切り状態でのんびり観察してきました。
●オオベニゴウカン(Calliandra haematocephala)(マメ科ネムノキ亜科):
ボリビア、ペルー、ブラジル原産の中木。
樹高3mくらいになる中木で、葉は偶数枚の⼩葉がついた羽状複葉。真っ赤な化粧パフに似た10cm近い半球形の花を咲かせるので、英名はpowder-puff。
和名(オオベニゴウカン)は大きな紅色の花を咲かせる合歓木(ねむのき)の意味。
花期は12~4月。
●ドンベア(Dombeya wallichii)(アオギリ科ドンベア属):
マダガスカル諸島原産の、樹高2~6mで非耐寒性常緑低木。
葉は互生し、有柄、葉身は15~30cmの円形から広卵形、基部は心臓形、縁に鋸歯がある。
花茎の先に半球状の花序を垂れ下げ、淡紅色(または白色)の鐘形の花を多数つける。
花にはバニラ様の甘い香りがある。花期は11~3月。
●チャイニーズハット・サンギネア(Holmskioldia sanguinea))タマツヅラ科:
ヒマラヤ原産で、樹高3m~ほどの非耐寒性常緑低木。
チャイニーズハットの名前の由来は、花に見えるロート状の萼の先に花が咲き、萼の形が中国の帽子のように見えることから。
チャイニーズハットの種類は2種類あり、その一つがホルムショルディア・サンギネア。
花径2~3cm、橙色~紅色の花を咲かせ、英名でチャイニーズハットと呼ばれている。
花期は11~12月。
(なお、他の一つは、東南アジア~アフリカ原産のホルムショルディア・テッテンシス(Holmskioldia tettensis)という種類で、紫色の花を咲かせ、こちらは英名でタヒチアンハットと呼ばれている。
花期も異なり7~8月。)
●ウナズキヒメフヨウ(Malvaviscus arboreus):アオイ科ヒメフヨウ属:
メキシコなど熱帯アメリカ原産で、樹高1~3mの非耐寒性常緑低木。
緋赤色(scarlet)(が一般的だが桃色や橙色もある)で長さ5cm程の花をつける。
名前の由来は、蕾のときは上を向いているが、咲いても花弁は開かず下向きになることから。
花期は11~翌年4月。
●ソランドラマキシマ(Solandra maxima)ナス科ソランドラ属:
メキシコ原産の常緑つる性、無毛の分枝性低木で高さ3~5m。
葉は楕円形で先端が尖る。蕾は外向きに咲く。
開くと直径20cmにもなる黄色い花で、花冠には5個の紫色の筋がある。
越冬温度は5℃だが、生長には20℃以上必要。
和名は「ウコンラッパバナ」。なお結実はしないということです。
花期は3~7月。
●コーヒーノキ(果実)(Coffea arabicaなど)アカネ科コーヒーノキ属:
アカネ科コーヒー属、コフィア属に属する植物の総称で、主に栽培種(アラビカコーヒーノキとロブスタコーヒーノキなど)を指す。
アラビカ種はエチオピア南西部の高地が原産地。また、アフリカ大陸西部~中部からマダガスカル島と周辺諸島にかけて多数の野生種が分布。
花期は6~7月、花が咲き終わり受粉できたら緑色の楕円形の実がなる。
結実から約10か月もの歳月をかけて徐々に熟して、緑から赤、赤から濃い褐色へと変化し収穫時期になる。
●オオミトケイソウ(Passiflora quadrangularis)トケイソウ科トケイソウ属:
熱帯アメリカ原産のつる性多年草。
和名は花が時計のように見えることから。糸状の花冠が時計の文字盤、雌しべが指針に見える。
基部は木質になり、長さ10~15m、無毛。花は薄赤色、直径6~8(~10)㎝。
咢片は外側が緑色、内側が赤色。花弁は薄赤色、長円形~長円状披針形 、長さ2.5~3.5㎝。
副花冠は5列につき、白色又は紫色、糸状。
花期は2~8月。
なお花は1日でしぼんでしまうため、見られたらラッキーということでしたが、少ししぼみかかった花を観察できました。
●カカオ(Theobroma cacao)の果実;アオギリ科:
中央アメリカから南アメリカの熱帯地域を原産とする常緑樹。
花期は原産地では周年、栽培地では気温による。
直径・高さともに大きさ約3cmで香りのない多数の花をつけ、その一部が結実し、果実は約6か月で熟す。
長さ15~30cm、直径8~10cmで幹から直接ぶら下がる幹生果で、カカオポッドと呼ばれる。
品種によって長楕円形、偏卵型、三角形など、また外皮の色も赤・黄・緑など多様。
中に20~60個ほどの種子があり、これがカカオ豆 (cacao beans)になる。
収穫期は産地によって異なるが、概ね年2回で乾期と雨期に行われ、収穫した果実は果皮を除いて一週間ほど発酵させ、取り出されたカカオ豆がココアやチョコレートの原料になる。
●ブラックキャット/タッカ・シャントリエリ(Tacca chantrieri)タシロイモ科:
インド北東部、東南アジア原産。
耐寒性は弱い草丈70~100cmの植物で、黒っぽい独特の形の花を咲かせ、地下に肥大した地下茎をつくる多年草。
別名バットフラワーにたとえられるコウモリの羽を広げたような部分は苞で、それに包まれるようにつく多数の小さな星形のものが花。
花の周囲には、細長い糸状の花をつけなかった花柄(不稔性花柄)が垂れ下がり、まるでひげのように見える。
高温多湿を好み、20℃以上の適温下では常緑で一年中開花するが、低温に当たると地上部が枯れ、イモ状の地下茎が残って冬越する。
花期は7~10月。
●アンスリウム/(オオベニウチワ)((Anthurium. andraeanum)サトイモ科ベニウチワ属:
熱帯アメリカ原産で600種以上ある常緑性多年草。
葉や苞(花に見える部分)が美しいものがあり、観葉植物として栽培されるものがある。
その中でも日本でよく栽培されるのがオオベニウチワ。
きれいに着色するのは仏炎苞と呼ばれる部分で、花はひも状の部分(肉穂花序)に多数ついている小さなもので目立たない。
花期は5~10月など長い。
●ハナキリン(Euphorbia milii)トウダイグサ科:
マダガスカル原産の多肉植物。
色鮮やかな小さい花と、鋭いトゲが特徴。あたたかい所であれば、一年中花を咲かせる多肉植物。
なお花は苞と呼ばれる葉っぱが色づいたもの。
耐寒性は弱く、冬の最低気温は2~3℃、できれば5℃必要。
・おまけ:
●アフリカン ランプアイ
熱帯性の水草展示水槽に飼育されていたメダカ。
目が青いランプのように鮮やかに光り、印象的でした。
水槽中で素早く遊泳し続けるのでどうしてもピンボケ写真しか撮れませんでした。
2020年1月17日 (金)
カワウ繁殖期♂
先日、池で繁殖期のカワウのつがいを見かけました。
♀:
♂は繁殖期で、黒一色だった頭部と腰部に白い繁殖羽が生じています。
また距離が遠かったため画質の落ちるデジタルズーム撮影になったので明瞭ではありませんが、目の下の露出部は赤みを帯び、下嘴の付け根の黄色い裸出部は黒が混ざり遠くから見るとオリーブ色に見える、というのが特徴ということです。
余談/参照:
・カワウの体長は約80~85cm、翼長は31~34cm、体重は約1.5~2.5kgで、オスはメスよりもやや大きい。
・カワウの繁殖期は、地方によって異なるそうですが、当地近隣では初秋~初夏までのほぼ1年中であり、中でも繁殖のピークとしては年2回、9~11月、2~4月に繁殖活動が見られるという。
・カワウの食性は魚。沿岸部の海水域から汽水域、内陸部の淡水域までの幅広い水域で潜水して魚類を採食している。
採食時に潜水する深さは水面から1m~9.5mで、長いときは約70秒間も潜ると言われている。
・近年、カワウの生息域が広がるに伴い、内水面漁業を中心に被害が発生し、被害地域が拡大している。
広域に移動するカワウの保護管理は、一つの都道府県による取組では限界があるため 関東11都県、中部近畿15府県、中国四国9県では広域協議会が設立され、広域指針の作成をするなど、広域的な取り組みが進められている。
→ https://www.biodic.go.jp/kawau/index.html
・「関東広域カワウ一斉追い払い」
遡上してくるアユや放流アユを守るためカワウを追い払うことにより、健全な河川生態系の再生を目指します。
→ https://www.biodic.go.jp/kawau/oiharai2019.pdf
2020年1月15日 (水)
白花タンポポなど
やはり温かい冬なのでしょうね、草地の南斜面にはタンポポが少数ながら開花しています。
・白花タンポポはすでに綿毛の種をつけている株もありますから2週間くらい前(元日のころ)には開花したようです。
・黄色いのはセイヨウタンポポのようで、近くでは在来種はなかなか見当たらなくなりました。
・オオイヌノフグリも群落を形成しています。
・公園の遊歩道には、果実のついケヤキの散布体がたくさん飛散していました。
晴天で北風の強い日に飛んでいるようです。
2020年1月14日 (火)
池にミコアイサ♀、農業排水路にイタチの姿
●ミコアイサ♀:
曇りの予報が外れて朝から晴天・無風の池で。
水鳥の姿はごくわずか。150mほど先の水面にポツンと小さな点が1つ浮いて、
その後すぐに2つ。
双眼鏡で覗くと予想どおりミコアイサ♀2羽でした。
小魚採りの潜水と浮上を繰り返し、合間にリラックスして羽繕いする姿も。
残念ながらこの時には♂は見当たりませんでした。
●イタチを見かける:
普段あまり通らない遠回りの農業排水路ぞいで。
水路に堆積した泥土に生えたガマの穂が“破裂”していました。
無風だったので飛散は全くありませんでしたが、強い北風の吹きすさぶ時には、ほぐれた綿毛の種がはるか遠くまで空中を浮遊するので、すぐそれとわかります。
ガマの穂を撮っていた折に突然、赤茶色の動物が視界に入り、すぐ目の前の枯れ草藪に飛び込んでいきました。
過去にも見かけた記録のあるイタチです。
しばらく近くを凝視していましたが、姿を見せません。
出てこないな、と目を離していたしばらく後に、また突如目の前に飛び出してきて、素早く水路沿いに走りその先の枯れ草藪に消えていきました。
反射神経の鈍い私には撮ること不可能でした。
2020年1月12日 (日)
2020年1月10日 (金)
モンシロチョウの蛹(越冬態)
散歩の途上、全くの偶然でしたが、なぜこんなところに?と思うようなところ、遊歩道沿いに建てられた標識の白いポール(太さ直径5cmほど)で、高さは地表から1m程の位置に、薄茶色のモンシロチョウの蛹がくっついているのが目に止まりました。
あまりにも無防備、と思ったのですが。
来春、無事に蝶になって飛び出せるのでしょうか?
12月~1月初めの温かい日にはくりかえして、体長4cmほどになった多数のアオムシ(モンシロチョウの終齢幼虫)が、堤防の遊歩道を動き回っているのを目にしていました。
越冬態である蛹になるための場所を求めて移動していたのです。
(余談ながら、その多数が通行人などに踏みつぶされていたことでした。)
適当な場所にたどり着くとその“表面(壁面)”に糸の塊を吐き、上向きになって尾部をくっつけ、さらに頭部を背中側に反らせながら胸部を固定する糸の帯を吐いて体を固定した後に、脱皮して蛹になります。
この時期に越冬世代の蛹になった個体はそのまま冬を越し、春先に羽化して成虫になります。
なお、暖かい時期の蛹は1週間ほどでも羽化して世代交代を繰り返します。
2020年1月 9日 (木)
2020年1月 8日 (水)
ユリカモメ
雨が上がっても予報よりずっと寒かった午後3時前、所用の帰りに通りかかった橋の脇の安全柵に止まっているハトとユリカモメに餌を与えている1人のご仁がいました。
ハトは2羽、傍にユリカモメ(当地では冬鳥)が一列になって20羽近く集まっていました。
尋ねてみると毎シーズン、ユリカモメの飛来時期になると、決まってハトとユリカモメに餌やりをしているのだという。
そして、ユリカモメが飛来しなかった日には、ハトに餌を与えるため、ハトの方はすっかり”顔なじみ”になっていて、ご仁の姿を見つけるとすぐに次々集まってくるのだという。
欄干に止まったハトは目前のご仁が差し出した指先から直接ポップコーンやパンくずをついばんでいました。
つぎにユリカモメの傍に行って同様に餌を差し出すと、指先の周りを飛び回りはしますが、(見ていた限り)直接手から受け取ることはしませんでした。
中に外観が異なる若鳥も混じっていました。
昨年誕生し、この冬初めて日本にやってきた個体で、(成鳥は嘴や足が鮮やかな朱赤色になっていきますが)若い鳥はまだオレンジがかった淡色で、羽に茶褐色の部分が残っているのが特徴。
2020年1月 6日 (月)
2020年1月 5日 (日)
2020年1月 3日 (金)
2020年スタート、ミコアイサ♀など
12月31日、新幹線で北陸路へ。
・2020年元日。
北陸路の朝。平地には積雪は全くなくて、変わりやすい天候のもと、時折降るのは雪ではなく雨で、それだけ暖かな正月でした。
晴れたら正面に見える北アルプスの剣岳、立山連峰は雲の中で、前衛の山並みだけが、それでも寒そうな冬景色ではありました。
・2日午前中、時折降る小雨の止み間に、雄山神社へ初詣。
夕刻の新幹線で帰宅。
・3日:
(3日午前3時24分頃、茨城県と千葉県で震度4の地震発生。その際、埼玉県でも強い揺れが予想されるとして、当方にも気象庁の「緊急地震速報」が送信されてビックリ!
(実際は予測“誤差”による速報だったとのことで、とくに何事もなくヨカッタです。)
朝からよく晴れて、時折冷たい風が吹くこともありましたが陽だまりはぽかぽか陽気で、やはり関東は暖かです。
午後4時頃、傾いた夕日があたり一面を赤く染める池まで散歩に。
さざ波が立つ池の奥にカンムリカイツブリが8羽も見つかりました。これまでの新記録です。
ミコアイサ♀も3羽一度に。これも新記録。
なお、残念ながら先月末に見かけたミコアイサ♂は見つかりませんでした。