ベニシジミ、ハナアブの仲間3種など
・はじめに
3月初旬から中旬までの予定で臨時休館していた町の図書館ですが、現下の状況により、3月末まで休館延長になりました。
ただ補完策として、(やはり閲覧室の立ち入りや、付属施設等の利用は出来ませんが、)インターネットを利用しての予約は可能で、メールで当該図書の準備ができたという通知を受けたら、窓口に出向いて受け渡しのみ出来ることに。
そこで、本日午前中、南風が吹き、気温はすでに20℃近くに上がっている中、花粉除けグッズを身に着け、散歩を兼ねて図書館まで往復。
帰路、少し遠回りをして汗ばみましたが、雑草が伸びた農道を通って帰りました。
その折に目にした昆虫類です。
●ナナホシテントウ:
越冬成虫でしょう。日の当たる草葉上で動かず。
●ベニシジミ:
複数の個体が飛んでいました。新鮮な個体できれいでした。
成虫は春から秋にかけて3~5回/年ほど発生し、春型成虫は表翅の赤橙色が鮮やかできれい。
出現時期は3~11月。分布は日本各地。
●コガタルリハムシの産卵:
地中で冬眠していたコガタルリハムシの成虫♀が大きく展開したギシギシの葉に産卵していました。
多くは葉裏に産卵するのに、この時は葉表でした。
カメラを近づけた際に葉に触れて、産卵中の成虫はすぐにポタリと落下して(写真には撮れず)見えなくなりました。
本種は特異なライフサイクルを持っています。
https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-5e93.html
コガタルリハムシの生活史:
・春(3~6月頃)
土の中で休眠していた成虫(♀)が目覚めて地上に這い出してきて産卵します。
(その後、産卵した成虫は死にます。)
孵化した幼虫は、食草ギシギシの葉を蚕食して穴だらけにしながら成長し、一定期間経過後、いったん地中に潜り蛹になり、その後、羽化し成虫になり地上に現れます。
・夏~冬(7~4月頃)土の中で休眠しています。
●ヒラタアブの仲間2種:
いずれもハナアブ科ヒラタアブ属。大きさ(体長)は8~11mm、腹部にはそれぞれに特徴的な黒地に黄色の太い紋があります。
・フタホシヒラタアブ:
腹部の紋は真ん中で分断されている。
出現時期は3~11月、分布は日本各地。
・ナミホシヒラアタアブ:
腹部の3、4節の紋は中央でつながる。
出現時期は3~11月、分布は日本各地。
●アシブトハナアブ(ハナアブ科アシブトハナアブ属):
ちょうど帰宅時の庭に飛来して、移動しながら日向ぼっこをしていました。
大きさ(体長)12~14mm。アシブトの名の通り、後肢腿節が太く、その脛節が内側に湾曲している。
出現時期は3~11月、分布は日本各地。
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