コハコベの種散布
コハコベ:
昨年、冬の間に大量に芽生えが発生して驚いた履歴があります。
https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2019/01/post-4119.html
その春には掘り起こすなどして徹底駆除したつもりでいました。
しかし、今春も、昨年ほどではないものの繁殖を抑えることができません。
目につくたびに取り除いてはいるのですが、そのうち我が家では雑草仲間と化してしまったハナニラ、またその他雑草に混じって未だに伸びあがり、(ほかの植物に邪魔されて日照不足で茎は緑色のまま)気付かないうちに種をばらまいているのです。
(画像はクリックで拡大します。)
今日、改めて草取りの手を止めて、すでに果実(蒴果)も開いて中の種を放出してしまっている茎を何本か取り上げて、そこにまだ開裂せず残っている蒴果をいくつか指先でつまんでみると、多数の芥子粒のような種(未熟なものは白っぽく、熟してきたものは茶色)がこぼれ落ちて飛び散っていきます。
下に板切れを敷いてその上で止まっているものを写真に撮って種の形状を確認。
直径1mmほどの円盤状で表面に明らかな低い突起があるという特徴的なコハコベの種でした。
中途半端な除草作業など悠々クリヤーするコハコベの生存戦略です。
※コハコベ:
帰化植物とされる。茎はよく分枝し、片側にだけ1列に軟毛が生える。茎の色は普通、赤紫色を帯び、日陰に生えるものは緑色のものも多い。
枝先に集散花序を出して花径6~7mmの小さな白色5弁花を次々に咲かせる。(花弁は基部近くまで2深裂するので10枚に見える。)
雄しべは3~5本、花柱は3裂。萼片(5個)は腺毛が目立つ。
花が終わると花柄が下を向いて長さ3~5㎜で卵形の果実(蒴果)を形成し、熟すと花柄が再び上を向いたあと、6裂して多数の種子を散布する。
種子には全表面に低い突起がある。
花期は通年(1~12月)、分布は日本各地。
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