オニグルミ開花/満月
毎年定番記事の「オニグルミの開花」です。新味はありません。
https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-278103.html
◆1本しかないオニグルミの木で、雄花が先に咲き、遅れて雌花が咲いていく様子を時系列で記録。
4月16日:
雄花序が垂れ下がる。
4月19日:
遅れて雌花序立ち上がり
4月25日:
雌花序&雌花が成長し、長毛や腺毛が密に生えている。
4月29日:
雌花の柱頭が鮮赤色の逆八字形に。
膨らんでくる花の根元が果実になります。
なお形成された果実は9月中旬頃には熟し、10月には落果します。
https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-1b09.html
※オニグルミ(クルミ科クルミ属):
雌雄同種で雌雄異花。高さ7~10mになり、大きなものでは20mをこえる落葉高木。
川や沢沿いの湿った場所に生え、夏は大きな奇数羽状複葉を広げる。
クリとともに、縄文時代から食用にされた木の実で、9月中旬頃には熟し、10月には落果する。
分布は日本各地。
・葉は互生し、長さ40~60cmの奇数羽状複葉で、11~19枚の小葉からなる。
葉の裏面には星状毛が密に生え、葉柄と葉軸には褐色の軟毛や腺毛が密にはえる。
◆花には雄花と雌花がある。
・雄花序は前年枝の葉腋から薄黄緑色の長い房状になって垂れ下がる長さ10~22cmの尾状花序で、軟毛や腺毛が密に生えている。
花序には4~5mmの小さな雄花が多数付き、花には12~20個の雄しべがある。
・雌花序は本年新枝の先に直立する長さ6~13cmの穂状花序で、長毛や腺毛が密に生えている。
花序には長さ7~8㎜の雌花が7~10個付き、鮮赤色で逆八の字状に出た2つの花柱が目立つようになる。
・風媒花で雌花は受粉して根元が膨らんできてクルミの実となる。
果実は長さ3~4cmで卵円形の堅果で、褐色の毛が密にはえる。
果実の中には長さ2.5~3.5cmで表面にしわがある核(クルミ)がある。
〈付記〉:
当地で1本だけしか残っていない木の場合は、雄花が先に咲きます。
しかし、群生したオニグルミは、木によって雌花と雄花の咲く順序が異なるそうです。
雌花が先に咲いてしばらくしてから雄花が咲く木もあれば、その隣の木は、逆に雄花が咲いてから雌花が咲き始める。
異なるタイプの木々は、お互いに花粉をやりとりしているらしい、とのこと。
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■繰り返しですが、下記はオニグルミに関する楽しい記事です。
オニグルミを食べているリスの動画もあります。
『森と水の郷あきた』 樹木シリーズ24 オニグルミ
食べられる野生のクルミ・オニグルミ(鬼胡桃、クルミ科)
http://www.forest-akita.jp/data/2017-jumoku/24-oni/oni.html
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今日は満月でした。少し残念ながら、予報のような好天ではなく、朝から晴れたり日が陰ったりの繰り返し。
月が昇るころには雲の範囲がどんどん広がるばかりに。
それでも、せっかくの機会だからと、午後8時ごろ田んぼ道まで。
( むろん誰もいませんが、)田植えが終わって 淼淼(びょうびょう)たる田んぼの上に登ったのは薄雲を通しての赤っぽい満月でした。
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