ヒメマルカツオブシムシ
●ヒメマルカツオブシムシ(カツオブシムシ科):
毎年必ず庭のカラー(白色花)やバラ(淡白黄色)に花粉を食べに繰り返しやってくる害虫です。
見つけ次第、殺虫剤スプレーで退治しますが、ほどなく新たな侵入者が現れ、その駆除を繰り返す厄介者です。
◆カラー(白花):
ロートのような大型の仏炎苞をつけ、中心部に棒状の花があります。
ヒメマルカツオブシムシは、時には白い仏炎苞の表面を移動しているのに気付くこともありますが、多くは仏炎苞の底(花の根元)付近にいることが多く、注意してのぞき込んまないと見落とすことがあります。
また仏炎苞表面にいる個体は触れるとポロッと落下して見失うか、あるいはすぐに飛び去って逃げられます。
写真の個体は花(仏炎苞毎)の上からポリ袋をかぶせて捕獲したもの。
(撮影は5月8日)
◆バラの花粉を食べていた3個体。撮影後殺虫剤スプレー:
(撮影は5月25日)
※ヒメマルカツオブシムシ:
体長 3 mm ほどの短楕円形で、やや扁平ながらも厚みがあり、白、黄、黒褐色のまだら模様が特徴的な小さい甲虫。
成虫は白いものに誘引されやすく、白色の花(デイジー、マーガレット、カラー、バラ)などの花粉を食べに集まってきます。
なおまたシーツや布団などの白っぽい洗濯物にもよく集まってくる。
そしてその際気づかずに、干した洗濯物などについて屋内に侵入して産卵すると、孵化した幼虫は天然繊維の毛糸・絹製衣類や、毛皮製品を食害して穴をあける害虫なので、屋内に侵入させないよう注意が必要です。
(衣類の防虫には防虫剤を。)
なおまた鰹節(かつお節)が大好物で、それが名前の由来にもなっている食品害虫でもあります。
成虫の寿命は30~50日、出現時期は5~8月。
(なお幼虫は翌年の春まで何回も(6~10回)脱皮を繰り返し、その間は300日を超える長期にわたり、乾燥した動物性の繊維質を食べて成長するので油断大敵 )
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