ブドウトリバ
●ブドウトリバ(トリバガ科):
毎年のことで、目新しいことではありませんが、今年も5月初旬から中旬にかけて毎日のようにやってきたブドウトリバ。
大きさ(開張:羽を広げた時の大きさ)は15~18mmと、1円玉(の円内)に余裕をもって収まる程で、遠目には小さなガガンボかと思うような姿ですが、それなりに飛翔能力はあるようです。
どこから、何をしに飛来するのか不明ですが、たいてい構造物の垂直面に独特の姿勢で静止しています。
触るとさすがに“羽音”は立てず、頼りない飛び方ながらそれなりのスピードで飛んでいきます。
しばらく周辺を飛び回った後に、またすぐ近くに舞い戻ってきたりして・・・
外構壁に止まっていたのに触ると飛び立ってまた傍のアルミ門扉支柱に止まった個体。
背景が濃褐色だったせいで、翅の白い細毛が明瞭に撮れていました。
(画像はクリックで拡大します)
斜めに日が射すエアコン室外機の壁面に止まっていた個体
※ブドウトリバ
前翅には全体に細毛がびっしりとついているがその幅は狭いうえに両端には裂け目のような切れ込みがある。
後翅はさらに奇妙で、一本の軸に細毛が粗雑に生えた感じ。こんなボロボロに破れたような翅でよく飛べるものです。
植物に止まる時は前脚だけでぶら下がり、壁などの垂直面に止まる場合は(棘のある)前脚と中脚だけで止まり、棘のある長い後脚は先端部を上向きに反らした腹端部で交差させている姿がほとんど。
野外では雑草のノブドウやヤブカラシで見かけられることが多い。
幼虫はブドウ科植物のノブドウ、ヤブカラシ、エビヅル、またブドウの葉や花、果実を食べるからであろう。
成虫出現時期は5~9月、分布は本州、四国、九州。
成虫で越冬する。
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