チュウレンジハバチ産卵
●チュウレンジハバチ産卵被害
春、バラの新梢が勢いよく伸びる頃になると、決まってやってくるのがバラの天敵チュウレンジハバチです。
♀は、ノコギリのような形の産卵管を柔らかい茎に差し込んで切り裂きながら、その奥に卵を生みつけていきます。
そして孵化した幼虫の群れはアッという間に堅い葉脈だけ残して周辺の葉を食べ尽くし、気づくのが遅れると枝が丸坊主になってしまう被害が発生します。
慣れっこになっているので記事にもなりませんが、今シーズンは“特に暇で、時間つぶし”の記録です。
4月中旬くらいから、毎日どこからともなく数種のハバチの仲間が頻繁に飛来するようになり、その中にチュウレンジハバチも交じっていることは承知していました。
◆観察1:
そして5月初め、ミニバラの新梢に産卵中の姿を目にしました。
既に茎を数cm切り裂きながらの産卵継続中で、いつものことながら指で触っても逃げようとはしません。
(バラ園芸家は見つけ次第そのまま指先でプチュッと潰してしまう(テデトール殺虫、だそうですが・・・)
軟弱者は仕方がないのでスプレー殺虫剤を噴霧。
・濡れるほどかけてもそのまま“静止”しています。(産卵を始めると終わるまでは逃げられない?)
・翌日、その枝を切り取り、産卵姿のまま昇天している個体を取り除いてみると、茎には無惨な産卵切り傷痕がくっきりです。
・枝の傷口を割ってつま先で広げてみると(殺虫剤を浴びた影響があったのでしょうか)少し黄変した卵がのぞきました。
◆観察2:
・数日後、今度はまさに産卵を開始したばかりのチュウレンジハバチがいました。
やはり枝をつま先ではじいても、虫に触れても逃げません。
やむなく殺虫剤スプレー。その後、枝ごと切り取り処分。
ついでにミニバラ全体を見渡してみると、予想以上にあちらこちらに多数の産卵傷痕のある枝があり、少し丁寧に点検しながら切り取り処分も実施。
・やはり暇つぶしに産卵痕がまだ新しい枝の傷口をつま先で押し広げてみると、(大多数は指先で潰してしまったようですが・・・)新鮮な卵がありました。
・また時間が経過し、卵から孵化した幼虫が脱出した後の枝の産卵痕は、2列に区切りながら整然と産み付けられた跡がきれいに残されていました。
(画像はクリックで拡大します)
後日、その幼虫の“活躍ぶり”を目撃することになります。
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