ハモグリガ幼虫(エカキ虫の仲間)
〈前置き〉
■ハモグリバエ/ハモグリガ:
毎年5月、ミニバラの開花時期になると決まって葉の一部が薄茶色の袋状に膨れ上がって、中に白っぽい蛆虫状の幼虫と、その排泄物の黒い粒々が透けて見えるような害虫被害が発生します。
そのせいで樹勢が弱められたり花付きが悪くなったりするようなことにはありませんが、放置すると花が咲き進むにつれてその汚さが際立つようになって美観を損ねます。
そこで被害部分だけ切り取って踏み潰して処分すればいいだけで、従来あまり気にしたことはありませんでした。
ただ、今シーズンは“暇があまりに多かった”ので、少しばかり暇つぶしをしてみました。
●エカキ虫(絵描き虫)とは:
「ハエ(蠅)」の仲間のハモグリバエ、ナモグリバエ、また「ガ(蛾)」の仲間のハモグリガなどの幼虫:
野菜や花卉類の葉に寄生してその内部(葉肉)を潜行しながら食害して、時には経済的に重大な被害を及ぼす害虫がいます。
この犯人が園芸家や農家で言われる上述の「エカキムシ」です。
そして、その際に、被害葉に残される食害痕が
・「線状」になるのは小さな“ハエ”の蛆虫状の幼虫「ハモグリバエ幼虫(近年海外から侵入したと思われる)Liriomyza属」や「ナモグリバエ幼虫(在来種)Chromatomyia属」によるもので、(註:ハモグリバエの仲間とナモグリバエの仲間は上記のように「属」が異なり、属間の区別は外観的にも明瞭に識別できる、ということです。)
・「袋状」になるのが小さな“ガ”の蛆虫状の幼虫「ハモグリガ幼虫」によるもの。
ということのようです。(…素人がそう思い込んだことなので、別に確認してください。)
参考にさせていただいた記事は下記URL。
http://www.foocom.net/column/pest/4168/
https://agripick.com/2117
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〈本題〉:
今回は、新規性は全くない内容ですが、改めてミニバラの葉に袋状の食害痕を作り美観を損ねる被害を及ぼした犯人で、詳細は不明ですが、“ガ”の幼虫「ハモグリガ幼虫」の仲間の「バラクロハモグリガの幼虫」によく似た幼虫の姿です。
気の毒ながら撮影後はすべて踏み潰しになりました。
・ミニバラ被害葉の外観:
小さい若齢幼虫は2~3mm、大きい(終齢幼虫)は5~6mm程の大きさ
(画像はすべてクリックで拡大します)
・別の被害葉と幼虫:
・葉の上を活発に歩き回る幼虫。
頭部は”鑿(のみ)”のように先の尖った形状で、いかにも葉の中を潜行するするのに適した姿。
最後にはまた”古巣”に潜り込もうとする。
※ちなみに、成虫のガは大きさ6mm ( 開帳 7.5~8.5mm )前後のスマートな姿をしているようですが、いまだに一度も確認したことはありません。
幼虫を1年間飼育観察すればいいのでしょうけれど、素人には無理。
※直接関係ありませんが、ネット上で拝見したHPのURL:
http://ekakimushi.livedoor.blog/archives/cat_277905.html?p=10
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