ナツメの花
●ナツメの花開く:
ご近所に庭植えのナツメの木があり、傍を通るたびに小枝が肩に当たるほど道路にせり出しているので、いずれにも小さな花が開きだしているのに気が付きました。
例年秋には、熟した果実が収穫されずに道路上に落ちるのでナツメの木であることは知ってはいたのですが、花をしみじみ観察したことはありませんでした。
今シーズンは”特別な暇”に恵まれたので、時折通りがかりに避けながらも開花の進み具合を撮影し、観察記録としました。
( 撮影・察観・は6月中旬から下旬まで)
( 画像はクリックで拡大します)
※ナツメ(クロウメモドキ科ナツメ属):
・高さ8~9mになる落葉小高木。
・葉は互生し、滑らかで光沢がある卵形、卵状楕円形で、長さ3~7cm。縁に不揃いの鈍い鋸歯があり、3本の主葉脈が目立つ。
・花は初夏、短枝に束生する小枝の葉腋に黄緑色の小さな5弁花を数個ずつ開く。
花は両性で、花径は5~6mm、花弁と萼片が5枚、雄しべが5本ある。
小さな花弁は倒卵円形で雄しべと同じ長さ。個々の花弁は開花途中まで雄しべを包んでいる。花弁は小さなさじ形で萼片より小さく、広卵形の萼の間からみられる。さじ型の花弁はやがて外反し、直立した雄しべが姿を見せて花粉を出す。雄しべは花粉放出後に外側に倒れる。
雌しべ1本は花盤の真ん中にあり、花盤は厚く、肉質、円形。子房は花盤内の下部にあり、花盤と合生、2室。
各室に1個の胚珠があり、花柱の先端は2つに分かれている。
・萼片は卵状三角形。
・果実は秋(10~11月)に熟し、暗紅色の果実には種が多く、食べる部分は少ないものの、リンゴのような風味がある。
・漢方では乾燥させたものが「大棗(たいそう)」と呼ばれ、強壮、利尿、解熱に効果があるとされる。
・花期は6~7月
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