ヤマトシジミ
・先週末(7/10)くらいから、長雨の止み間、南風が強めに吹いて蒸し暑い日中、所用で外出すると市街地植栽のサクラやケヤキ大木の茂みから、(姿は確認できませんが)“ニーッ”というニイニイゼミの初鳴きの声が聞こえてくるようになりました。
生き物の季節は確実に進んでいます。
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先日、うんざりする長雨の中、時折降りやむ午前中の短い時間を見計らいながら「猫額庭」に手が付けられずに伸び放題の雑草取りを始めました。
少しずつ抜き取り、というより、深く根を張ったものを一株ごとに掘り起こし、水分を含んで付いた土をほぐしながらの作業はなかなか進みません。
以前に抜いたはずのところにも以前と変わらないほどに生えていて、根負けしそうです。
南寄りの湿熱風が吹くときは、外気温は30℃以下でも汗だくに。
ポツポツ落ちてきたのでもう切り上げようと痛い腰を延ばしていた時に、足元に隠れていたカタバミの傍の枯れ茎にヤマトシジミが1匹静止しているのが目に止まりました。
どうやら小雨が降り続いていた雑草の葉陰で羽化して間もない様子。
指先で翅に触れるとゆるゆると茎を這い上がろうとしますが、
途中で地面にポトリと“落ちて”しまいました。
そして地面で1回だけ翅を開くとすぐ閉じて静止したままに。
その際に翅表のきれいな青色が見えましたので♂の個体だったようです。
傍の雑草の葉を千切って差し出すとすぐにつかまって登ってきましたので、
そのまま近くのアジサイの葉に移動させておきました。
なお夕刻には姿はありませんでした。
◆直接の関連はありませんが、4月下旬から5月の晴れた日にはたびたびヤマトシジミが庭に飛来していました。
5月初旬に飛来した♀の個体が伸び放題のカタバミの花で吸蜜したり、茂った葉の間を行ったり来たり(産卵行動だったのでしょうか。)
また地面に降りて吸水したりする様子も撮っていましたので、ついでに記録。
※ヤマトシジミ:
・関東では年5~6回、春(4月上旬ごろ)から秋(11月下旬ごろ)まで発生する。
幼虫の食草であるカタバミが多くみられる平地の道端や耕作地周辺に生息し、人家周辺でよく見られる。
日当たりのよい場所にカタバミさえあれば、ほとんどどこでも発生するが、成虫は移動力に劣るため、食草の少ない山地などではあまり見られない。
カタバミに産卵し、幼虫もカタバミを食べて育つ。
なお外来種であるムラサキカタバミやイモカタバミでは育たない。
・夏季のライフサイクル:
産卵から羽化までの所要日数は26日前後。
内訳は
・卵が孵化するまでの期間は5~6日。
・幼虫が蛹になるまでの期間は約2週間(この幼虫期間の間に3回の脱皮を経て4齢(終齢)幼虫となった後、蛹になる。)
・蛹が羽化するまでの期間は6日間ほど。
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