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2020年10月19日 (月)

ミョウガの花

 数日前から曇天で日照も少なく最高気温も20度を下回って急に寒くなり、更に昨日(10/17)は終日雨で最高気温も14℃と季節が1ヵ月も進んだような一日に。
 そして本日(10/18) は少し持ち直して曇り時々晴れで最高気温は19℃。強いて言えば“爽やかな天候に。

●ミョウガの花が咲く :
 そのような曇天・低温続きの環境下にあったせいなのか、本来、花は一株に1日1つ開く“1日花”で、咲いた翌日にはすぐに萎れてしまい、次の花がまた一つ咲くというのが普通ですが、その「ミョウガの花」が3個も咲いたままなのを見つけました。
 (10/18)夕刻(4時半頃)のことでした。
 場所は、日陰になり、やや湿り気のある建物北側敷地の一角。
 庭掃除のおりに、盛夏に雑草だまりになっていたので除草剤散布、草取りをした地面を覗いてみると、( 除草剤は撒けない) 植木の根元に生えているエビネやタツナミソウなど園芸種の草に混じって、見慣れない白っぽい花が咲いているのに気が付いたのでした。
 我が家で花を観察したのは初めてのことでした。
 ( 余談ながら、夏に除草剤を撒いた地面に、もうドクダミの新葉が点々と生えていました。)
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  ピント合わせでもたついている間に暗くなったため、ここから懐中電灯照明下で撮影4r00113805r00113796r0011385uptrm7r0011381trmup

◆ミョウガの花の構造:
 夏~秋(6~10月)頃に、根茎(地下茎)から伸び上がった短茎の先端に包葉花序(花穂)を出します。
 包葉は紫脈・紅緑色で、多数重って肥厚し、いわゆる「ミョウガ子」になります。
 包葉の間から大きな淡クリーム色の花が1日に一つずつ、次々と開きます。
 花は1日で萎む一日花です。
 萼(がく)は膜質短筒形です。
 唇型花(淡黄色)の花冠管状部は円柱形で細長く、花弁は3裂し、各々は皮針形で尖るが、中央部分は大きく舌状で内側に湾曲し、両側の2裂片は小さくなっています。
 雄しべと雌しべは癒合して一つになった両性花です。
 下方の膨らんだところが雄しべで、上に伸びた葯隔が花柱を包んでいます。
 雄しべは線形で、花糸は短く、黄色の長い葯があり、葯隔の先端はかぎ形に曲ります。
 葯は黄褐色で縦裂すると多数の花粉を出します。花粉は長楕円形です。
 唇弁は仮雄しべから変形したもので、雄しべと相対していて、広卵形で基部の左右に小裂片があります。
 雌しべの花柱は白色で細長く、雄しべの葯隔を貫通して先端は内側に反曲します。
 柱頭には毛があります。


・ミョウガを植えたことは全くありませんが、隣地の空き地に“雑草”として毎年大繁殖していたものが、いつの間にか越境・侵入してしまったのです。
 この夏も50cmほどに伸びてエビネなどの生育を邪魔していた株を引き抜いて除草したつもりでしたが、残っていたのです。


※ミョウガ(ショウガ科ショウガ属)は中国原産の繁殖力旺盛な多年草で、乾燥しない明るい日陰が大好き。
 分布は本州、四国、九州。
 “栽培目的ではない”場合に生えてくるものは、ドクダミと双璧をなす“根絶困難な迷惑雑草”以外の何ものでもありません。
 駆除するには、(両者とも)地上部だけを引き千切っても無効で、地中10~20cmくらいの深さ一帯に張り巡らされている地下茎でどんどん広がるため、その地下茎すべてをシャベルで掘り起こして(その際に、切れ端など絶対に残らないよう)完全に除去する必要ありますが、まず困難です。

・果実:
 不稔性では、ともいわれるほどに果実や種子は非常に出来にくく、珍しいものとされています。
 果実はミョウガ子(苞葉花序)に1個まれに2個ほど出来て、熟すと果皮は3個に裂開し、その内側は鮮赤色になります。


◇参考:
「新潟青陵女子短期大学研究報告 第3号」
『ミョウガの果実』 江村 重雄


・昔はミョウガを食べると馬鹿になる、物忘れがひどくなると言われたことがありましたが、ウソです。

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