歴戦のヤマトシジミ頑張る
■ショートストーリー
『歴戦の強者、頑張るヤマトシジミ物語』
〇 舞台背景:
時は11月8日午後2時過ぎ、咲く花の種類も数もめっきり少なくなってきた晩秋の散歩コース。
繁茂していた大型の雑草も刈り払われ、開けた草地のところどころに、まだカントウヨメナが薄紫色の花を開いていました。
その花の蜜を求めてライフサイクルの終盤を迎えているチョウたちが飛んでいました。
舞台背景はこのような場面です。
※舞台画面:
同一画面の正面中央にカントウヨメナの異なる株の花が3個、映り込んでいます。
第一幕はそのうち上方の2個の花です。
◆主役登場:
前翅には大きな穴が開き、縁はギザギザになるまで損傷していても、弱った様子も見せずにカントウヨメナを訪花してライフサイクルの完結を目指して生存競争を生き抜くヤマトシジミの勇姿。
下の花から登場:
1分間ほど熱心に吸蜜を続けると、
突然飛び立ち、ベニシジミが吸蜜していた上の花へ移動し、あっという間にベニシジミを追い払って吸蜜に。
そして追いだされたベニシジミはしばらくの間周辺を飛び回っていましたが、ほどなく下の花に舞い戻って吸蜜を開始。
素直なもの。
そして30秒ほど経過した時、突然上のヤマトシジミが吸蜜中の花にモンシロチョウが闖入(ちんにゅう)!
しかし、ヤマトシジミは破れ翅を大きく開閉して、一撃のもとにモンシロチョウを追い払いました。
ヤマトシジミはその後1分半ほど(上の花で)吸蜜継続。
そして今度は下にいたベニシジミが、
突然上に移動し、十数秒のせめぎあいの後、ヤマトシジミを追い払い、上の花で吸蜜を始めました。
短い第二幕:
追い払われたヤマトシジミを目で追うと、しばらく周辺を飛び回った後に、下の2番目の花ではなくその下の草にうずもれかけている3個目の花に舞い戻って吸蜜を始めました。
(画像はクリックで拡大します)
この間3分間ほどでした。
・ここまで、開幕から8分間ほどのショート(むしろ冗長な)ストーリーでした。
「万物の霊長」はチョウの世界のせめぎあいを知らず、チョウは万物のレイチョウ界の激しい競り合いを知らず。
| 固定リンク
「昆虫」カテゴリの記事
- ヤマアジサイ開花、ナミテントウなど(2021.05.27)
- ヨトウガの卵( バラの葉裏に)(2021.05.23)
- フヨウの葉を巻くハマキガ幼虫と成虫(ワタノメイガ)(2021.05.22)
- クロネハイイロヒメハマキ(成虫/幼虫)(2021.05.21)
- フタテンアツバ、不明のガ、アカハラゴマダラヒトリ(2021.05.20)
「植物」カテゴリの記事
- ヤマアジサイ開花、ナミテントウなど(2021.05.27)
- ヘメロカリス開花/ 明日(5/26)は皆既月食(2021.05.25)
- フヨウの葉を巻くハマキガ幼虫と成虫(ワタノメイガ)(2021.05.22)
- クロネハイイロヒメハマキ(成虫/幼虫)(2021.05.21)
- バラシロヒメハマキ/不明のハモグリガ幼虫(2021.05.14)
コメント