アミメクサカゲロウ
10月31日の午前9時半過ぎ、ポカポカ陽気にさそわれてやる気のない庭掃除をしていたおり、目先に大きな翅のクサカゲロウの仲間が飛んできました。
先日(10/27)にも庭木(イヌマキ)から飛び出して玄関先の擁壁に止まったクサカゲロウ
を見ていましたが、それとはあきらかに様子が違い、大きな翅を広げながら、よろめくような飛び方で近くを飛び回っていました。
それを目で追うと、しばらくして傍の鉢植棚の棚裏に隠れるように止まりました。
下からのぞき込んで見ても、大きさが違うくらいで、細部はよくわかりません。
そこで暇つぶしにシャーレを持ち出して捕獲収容し、観察してみました。
その結果、我が家で初めて確認したアミメクサカゲロウと分かりました。
(撮影後に逃がしました。なお本種は、アオキなどの葉裏に隠れていることが多いということですが、庭にも2ヵ所(雄株と雌株)ありますが、今までそれに気づいたことはありません。)
なお、収容シャーレを手に持ってLED照明のもとに撮影アングルを変えて撮ろうとしても中で移動の動きは止まりません。
シャーレを静置すれば動きを止めますが、その際もシャーレの下皿表面に(背を上に向けて)いる時には(止まらず)動き続けて、上蓋の内面に腹面を上に向け(張り付くように)光源方向の行き止まりまで移動(→趨光性運動)してから静止する、という繰り返しでした。
このため、大部分はシャーレ上蓋内面に、腹面を上にして(裏返しで)張り付いている時の撮像になりました。
●アミメクサカゲロウ(クサカゲロウ科):
◇全体の様子:
・腹面から
・背面から
・大きさ (腹面から撮影)
◇特徴
・斑紋、網目など:
・毛深い(全身に細毛が密生)
(画像はクリックで拡大します)
◇いろいろな姿:
※アミメクサカゲロウ(別名アミメカゲロウ)(クサカゲロウ科):
大きさ(前翅長)は22~26mm、体長は16mmほどで、クサカゲロウ科の最大種。
全身(翅、腹部など)に細毛があり毛深い。
大きな翅でユラユラと弱々しく飛び回り、静止する時は翅を(静止面と平行に)平らにするので、張り付いているように見える。
前翅の中央よりやや内側付近に1対の黒紋がある。
触覚の長さは体長の2倍以上(33mm強)と大変長い。
出現時期は6~12月、 分布は本州、四国、九州。
成虫で越冬する。アオキやアラカシなどの葉裏に隠れていることが多い。
幼虫はアブラムシなどを捕食する。
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