オオイヌノフグリの種
日当たりのよい田んぼ畔斜面の裸地に他の雑草に先駆けて群生を始めたオオイヌノフグリ。
花の咲き終わった後には次々に果実が形成されています。
果実は長さ約4mm、幅6~7mmで平たく、ふちにだけ長い毛があり、熟すと(その形が犬の陰嚢に例えられる)袋の下部が裂けて種子が散布される「さく果」です。
まだ未熟な青い果実は指でつまんでみても変化はありませんが、熟して黄色~茶色になった種は指で押さえるとパチッと容易に割れ、中から小さな種がこぼれ落ちます。
※以下の過去ログがあり、画像の一部を再掲:
https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-452f.html
貝殻の形に成形されたマカロニのようです。
もうすこし拡大してみると、貝殻の中からのぞいている構造物があります。
”エライオソーム”です。エライオソームは、スミレ、カタクリ、オオイヌノフグリなどの植物の種子に付着している、やわらかい付着物で、種子をアリに運んでもらうために進化したもの。 脂肪酸、アミノ酸、糖からなる化学物質を含んでいます。
アリはエライオソームだけを食べます。
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