ハハコグサ&チチコグサモドキ
●ハハコグサ(キク科ハハコグサ属):
市街地の道端などに黄色い花を付けています。
春の七草の歌では「ゴギョウ」と詠まれ、オギョウともいう。
道端や畑などでごく普通に見られる越年草。
全体に綿毛におおわれていて、白っぽく見える。
茎の先端部分が短く枝分かれしてその枝先に黄色の小さな頭花を多数つける。
花の頃に根生葉は枯れる。
花期は4~6月、分布は日本各地。
●チチコグサモドキ:
最近気が付いてみるとフィールドでも市街地でも、いま一番多く目にするのは殆ど帰化植物の「チチコグサモドキ」ばかりです。
・きれいに除草されている住宅地の道端に点々と生えていたチチコグサモドキ株:
・市街地の歩道の植栽の隙間に生えていたもの:
・神社の道路際に生えていた株。
茎の先端部にしか花を付けないハハコグサ、チチコグサの仲間に比べて、本種は茎の下部の葉の付け根にも花を付けています。
花は総苞片が茶色を帯びるため、花全体としては茶色に見えます。
頭花には冠毛のある種が出来ます。
種が外れた後に開いた総苞片が残ります。
※ハハコグサと対になっているチチコグサです。
ハハコグサの花はきれいな黄色ですが、チチコグサは花が咲くとそれを取り囲む総苞片が茶色を帯びるため、花全体としては地味な茶色で、全く異なります。
なお他に、ウスベニチチコグサは北アメリカ原産の帰化植物で頭花が紅色。
またウラジロチチコグサは南アメリカ原産の帰化植物で、葉表は濃い緑色で、葉裏が白いという特徴があり関東に多い、などの仲間もあります。
そして、チチコグサモドキですが、チチコグサの仲間は(ハハコグサ同様に)茎の先端部分にしか花を付けませんが、「モドキ」の方は、かなり茎の下部の葉の付け根にも花を付けて、見かけ上も、いかにも雑草の感じです。
・過去ログ
https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_66ce.html
https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-eedb.html